簡単に言えば昔から人々の問題や悩みに対してアドバイスをしてきた相談役のようなものですね。先祖からメッセージを受け取る、土地の吉兆をみる、霊的供養・先祖供養などを行ってきました。

沖縄では原因不明もしくは精神的な病、科学的に解決できないこと、霊的な問題が起こったときはユタに頼ってきました。そのため「医者半分、ユタ半分」という言葉もあるほどです。地元に古くから溶け込み、困ったらユタに聞けばいいとも言われてきました。

沖縄ユタは普通の人には見えない霊や神様の存在や動きを見ることができます。そしてあの世と現世の間に立って守護霊やご先祖様が発信するメッセージを受け取り、人々に伝えます。

沖縄ユタは、昔は東北地方のイタコのように、霊が憑依して占い師の口を通して霊のメッセージを伝える“口寄せ”もしていました。現在の沖縄ユタの多くは占い師として活動しており、霊能力を使った占術でスピリチュアルなアドバイスをするようになっています。

沖縄ユタになる人は生まれた時から決まっていて、「神に選ばれた者だけがユタになれる」と言われているそうです。

沖縄ユタは神霊に選ばれた者だけがなる事ができ、選ばれた者はその道を断る事もできないと言われています。選ばれた事が、その者の現世での使命であり、人々を救う為に選ばれた神に仕える者だという事です。

照屋霊能者も、神霊に選ばれた沖縄ユタの1人になります。

写真でもご覧いただけるように、当日の衣裳はとても華やかな琉球衣裳を身にまとわれていらっしゃいました。かつては琉球王国という独立国だった沖縄。琉装は、琉球王朝時代に王族や貴族が着用していた伝統衣装です。

生地は沖縄の伝統的な染色技法のひとつである紅型（びんがた）で染められていることが特徴の1つです。紅型とは顔料や染料で染める型染めの一種で、琉球王朝時代は中国の文化や影響を強く受けていたため、鮮やかな色合いにハッキリとした柄が描かれているものが多いと云われています。

現在でも、結婚式の際に着たりと伝統が受け継がれている沖縄県特有の文化です。あまりお目にかかれる機会は多くない衣裳なので、ぜひチェックしてみてください。